岡山市内を走る市電(岡山電気軌道)には、バリアフリーな低床型の車両(愛称:MOMO)が走っている。どんな電車なのか、乗りに行ってみた…。

岡山市内の中心街を走る市電は2路線(東山線・清輝橋線)。カラフルな広告を載せた車体が、ひっきりなしにJR岡山駅前から発車している。
そんなカラフルな市電たちに混じっても、ひときわ目を引く銀と青の近未来的なボディ。

これが、2002年に導入された超低床型路面電車、MOMOである。

乗降口がとても広く、停留所(電停)との段差もないので車いすでもスムーズに乗り降りできる。

その違いは普通の車両(下の写真)と比べると一目瞭然。着物の女性も乗り降りが大変そう…。

車内の床ももちろんフラット。実は、MOMOは2両連結で運行されているのだが、連結部分も含めて段差なし。これは素晴らしい車両だ。
(但し、座席の部分は一段上がっている。)
座席や床は木製で、クールな外観とは対照的に、ほわっと落ち着いた感じである。
運転台。ワンマンカーなので、運転から運賃回収、ドアの開閉まで運転士が一人でこなしている。
夕暮れになると、シックな車内灯が灯る。なかなかロマンチックな雰囲気。
とても乗りやすい路面電車、MOMO。運転本数が約40分に1本程度で、一本乗り過ごすとちょっと待たなければならないのがマイナスポイント。他の車両が3〜4分に1本の間隔で走っているので、MOMOの車両を増やして利便性を高めれば、もっといい路面電車になるだろう。

わが京都でも、路面電車を復活させようという話が出ているが、その時はMOMOのような車両をぜひ導入してもらいたい。